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2020.08.19

タオルの吸水力のプチ科学と3つのタイプ別おすすめタオル

タオルを選ぶ際に重要なポイントである吸水力。

販売スタッフも「一番水をよく吸うタオルはどれ?」と声を掛けられることがよくあります。

数々のアンケート結果を見ると、タオルに求める要素は “吸水力” と “肌触り” という声が断トツです。

タオルは水分を拭き取ることが重要な要素なので当然といえば当然ですが、タオルによって吸水力に差があることを感じている方が多く、より吸水力の高いものを求めている結果ではないでしょうか。

今回はそんなタオルの吸水性を深堀りし、好みにあったタオルの選び方をご紹介します。

吸水力のプチ科学



タオルが水を吸うというのは、肌などの表面に付着している水分が、掃除機に吸い込まれるホコリのようにタオルに吸い込まれていく状態のこと。

この吸い込む力の強さを「吸水力」と言います。

小学校の理科の授業で習った「毛細管現象」という物理現象を覚えていますか?

壁面が濡れやすい細い管や狭い隙間に水が触れると、その管や隙間の中に水が入り、先へ先へと移動していく現象のことです。

↓こんな現象です。


この現象がタオルにも起こっているのです。

重力に関係なくパイルに触れた部分から上下左右どちらの方向にも発生するので、どんな向きで使ってもタオルは水分を吸い取ることが出来ます。

吸水力の高いタオルとは?

一般的に、水を吸う能力を「吸水力」、水を吸う性質を「吸水性」と言います。

タオルの場合は、短い使用時間の中で水をしっかりと吸い取る必要があるので、「吸水力」と言えば「水を速くたくさん吸う力」のことを言います。

「短時間で水を吸収する速さ」「たくさんの量の水を吸収できるキャパシティ」の2つがそろってはじめて「吸水力の高いタオル」と呼ばれます。

早く沈む≠吸水力が高い



吸水力の高さをアピールする方法の1つとして、タオルが水に沈むまでの時間を示しているケースがありますが、実は、タオルが水に速く沈むことだけでは吸水力の高さを説明しきれません。

タオルが水に沈み始めるまでの時間を計る方法は、JIS規格に定められている「沈降法」という試験方法を用います。

この試験でわかるのは沈む速さだけで、どれだけの量の水が吸えるのかはわかりません。

もちろん速く沈むことは重要ですが、綿は水よりも重いので、速く沈むだけであれば水の抵抗が少ない薄手のものや組織の粗いものほど速く沈むという結果になります。

吸水力の高さを説明するには、水に沈む速さに加えて「吸水量」に関する情報が必要になります。

タオルの吸水力=「速度」×「量」



タオルの吸水力は「速く吸う」だけではなく「たくさん吸う」ことも重要ですが、ただたくさん吸うだけではあまり意味がありません。なぜなら、時間を掛けてたくさん吸ってもタオルとしては役に立たないからです。

例えば入浴後に身体を拭く時間は1〜3分くらい、洗顔後に顔を拭く時間や手洗い後に手を拭く時間は数秒〜数十秒です。 この短い時間に身体や手に付いていた水分を吸収しなくてはなりません。

そのためには、ただ速いだけでなく、速さを維持したままたくさんの水分を吸収できる量的な能力も必要となります。

重くしっかりとしたタオルは水をたくさん吸う?



一般に、綿は吸水性のある素材として知られています。 綿をたくさん使った重くしっかりとしたタオルほど水をたくさん吸うと考えている方も多いのではないでしょうか?

実はそれは、正しくありません。

綿は繊維中に水を吸い込むことはできますが、それは質量に対して25%程度と言われています。

100gのタオルの場合、綿繊維が吸収できる水の量はわずか25g(25ml)、小さじ5杯分程度です。 にも関わらず、タオルが吸い込むことが出来る水の量は、一般的な綿タオルの場合で自重の約2〜3倍、吸水性の高いタオルで自重の約5〜6倍もあります。

つまり、100gのタオルで最大600mlの水を吸い込むことが出来るのです。

綿自体が吸い込む水の量を25mlとすると、残り575mlの水はどこに行くのでしょうか?

それはズバリ「繊維と繊維の間」、つまり隙間です。

現在ほとんどのタオルは綿から作られていますが、タオルを作る際には、細く短い綿の繊維を何本も撚り合わせて1本の糸を作り、その糸をタテヨコに絡ませてタオルとなる生地を織り上げます。

綿の繊維を撚り合わせることによってできる「繊維と繊維の隙間」と、表面にパイルのある生地に織り上げることによってできる「糸と糸の隙間」が、毛細管現象によってたくさんの水を吸収しているのです。

例えて言うなら、キッチンで使用するポリウレタンのスポンジのように、細かな隙間がたくさんある構造に近付くほど、より水を吸収しやすくなります。

そう、タオルの吸水量は、「タオルの重さ=綿の量」だけではなく「生地の織り方」で決まってくるんです

吸水力重視なら柔らかいタオルが◎



ここまではタオルの吸水力に関するちょっと固いお話でしたが、では実際にどんなタオルが吸水力に優れていて使い心地が良いのでしょうか?

先に書いた通り、タオルの場合、吸水力と言えば「水を速くたくさん吸収すること」です。 一般的に水を速く吸うのは、毛細管現象が起こりやすい、ふわふわした柔らかなタオルです。

無撚糸タオルと呼ばれているような柔らかなタオルは、糸の撚り(より)を解いて作られることが多いのですが、撚りを解くとそこにたくさんの隙間ができるため、毛細管現象が起こりやすくなります。

隙間の広さや数のバランスも重要なので、柔らかなタオルが全て水を速く吸うとは限りませんが、全般的にしっかりとした触感のタオルよりも吸水速度が速くなる傾向があります。

ただし、ふわふわした柔らかなタオルは一般的なタオルよりも軽く作られていることが多いため、質量に比例して吸水量も少なくなる点に注意が必要です。

タオルの吸水量は質量だけではなく構造も関係します。質量と同時に重要なのが厚さです。ただ重いだけでなく、重さとバランスの取れた適度な厚みがあることも重要なポイントです。

柔らかいタオルがベチャッとなるワケ

撚りの無い柔らかな糸(無撚糸)などで作られたふわふわとしたタオルを使った時、ベチャッとした拭き心地に感じたことはありませんか?

これは、水分をたっぷり吸収している状態でごしごしと強く擦るような拭き方をした際に、一度タオルの中に保持されていた水が押し出されてしまうからです。

先に書いた通り、タオルは繊維の中に水を吸収しているのではなく、隙間に水を溜め込むかたちで吸収しています。

ふわふわとした柔らかなタオルは、通常のタオルよりも隙間がたくさんあるためより多くの水を吸収することが出来ますが、タオルが柔らかいため軽い加圧でもつぶれやすく、一度吸い込んだ水が絞り出されてしまうことがあります。

その為、強く擦るような拭き方をした時にベチャッと感じることがあるのです。

ごしごし拭きたい派は拭き心地を重視



身体を拭く時にはとにかくタオルを動かしてごしごししっかりと拭きたいという方は、タオル自体の吸水力の高さよりも、タオルの拭き心地、つまり触感を重視して選んでみてください。

一般的なタオルは表面にパイルがあり、身体を拭く際にそのパイルが抵抗となって心地よい刺激が得られます。同時にパイル部分が肌表面の水分を掻き取っていくため、タオル自体が水分を吸い込まなくても、ある程度肌の水分を拭き取ることが出来ています。

もちろんタオルの吸水力との相乗効果もあるので吸水力が高い方が良いのですが、強くタオルを動かして拭きたい場合は、タオル自体の吸水力の高さよりも強く擦った際に水分が後戻りしにくい、しっかりとした触感のタオルがおすすめです。

手を拭くタオルも同様で、手を動かしながらごしごし拭くことが多いので、しっかり目の厚手のタオルがおすすめです。

タイプ別 吸水力で選ぶUCHINOタオル



柔らかなタオルは、濡れた肌に軽く触れるだけで、まるで掃除機のように素早く水分を吸収してくれるので、タオルをあまり動かさずにそっと拭きたい方やデリケートな肌の方、洗顔後の顔拭きタオルなどに適しています。また、吸水力の高さに加えてタオルが軽いのでヘアドライタオルにも適しています。

ここからは、UCHINOが自信を持っておすすめする、吸水力抜群の柔らかタオルのご紹介です。

1.吸水速度No.1「奇跡のタオル®スーパーマシュマロ®」「ごくふわ®」



「奇跡のタオル®スーパーマシュマロ®」や、とってもよく吸うタオルシリーズの「ごくふわ®」は、UCHINO製品の中でも特に吸水力を追求した設計になっています。

この2点の吸水速度は綿のタオルとしては最高レベルと言っても過言ではありません。

吸水力が評判の他社高吸水タオルと比較すると、飽和水分量(最大吸水量)に達するまでの吸水速度は「スーパーマシュマロ®」と「ごくふわ®」が圧倒的に速いことが以下のグラフから分かります。

タオルの質量は「ごくふわ®」が他社タオルと同等、「スーパーマシュマロ®」が他社タオルより約30%軽いので、この2点の吸水力がいかに優れているかがわかります。

とにかく吸水スピード重視の方におすすめのタオルです。

「奇跡のタオル®スーパーマシュマロ®」を見る >
【奇跡のタオル®スーパーマシュマロ®】
・特許取得済
・おもてなしセレクション2019金賞受賞
・エコテックス®スタンダード100クラスⅠ認証
・日本アトピー協会推薦品


とってもよく吸う「ごくふわ®」を見る >
【とってもよく吸う ごくふわ®】
・エコテックス®スタンダード100クラスⅠ認証
・日本アトピー協会推薦品


2.UCHINO史上最高傑作!スピード・吸水量・拭き心地ベストバランス「しあわせタオル®」



柔らかな肌触りのタオルでしっかり拭きたいという方の場合は、肌触りと拭き心地、吸水速度と吸水量がバランスよく揃っている「しあわせタオル®」がおすすめです。

一般的なタオルに使われる糸の約1/5の極細の甘撚り糸をパイルに使用し、独自の技術で織り上げることによって、これまでにない繊細でやわらかな触感に仕上げました。

水分の後戻り感が少なく、パイル1本1本が隙間なく肌に密着するため、しっかりとした抜群の拭き心地です。

他社高吸水タオルと比較すると、質量はほぼ同等ですが、初期吸水速度、飽和水分量ともに大きく上回っています。

「しあわせタオル®」を見る >
【しあわせタオル®】
・特許取得済
・エコテックス®スタンダード100クラスⅠ認証
・日本アトピー協会推薦品


3.吸水量No.1 ホテルライクなボリュームのリッチ感タオル「The Rich」



ホテルタオルのような地厚なタオルでしっかり拭きたい方には「The Rich」がおすすめです。

海外の高級ホテルのタオルのような圧倒的なボリューム感からは想像もつかない軽さと、やわらかく弾力に富んだ肌触りです。

中空糸と呼ばれる糸の中に隙間があるマカロニのような形状をした特殊な糸をパイル部分に使用しているため、ボリュームがあるのに重くなく、何よりも吸水量が飛びぬけています。

吸水量なら現在のUCHINOのタオルの中ではNo.1です。
たっぷりと吸収する上、吸水速度も速いので、リッチな拭き心地がお楽しみいただけます。

他社高吸水タオルだけでなく、質量が近い中東のホテルのタオルとの比較においても吸水力が大きく上回っています。

「The Rich」を見る >
【The Rich】
・エコテックス®スタンダード100クラスⅠ認証
・日本アトピー協会推薦品


まとめ

吸水力の高いタオルとは、「短時間で水を吸収する速さ」と「たくさんの量の水を吸収できるキャパシティ」の2つが揃ったタオルのこと。

吸水力の高さを重視するなら、柔らかなタオルを選ぶのがおすすめ。
しかし、ごしごし拭きたい方にはベチャッと感じて拭き心地に満足出来ないことも。
ごしごししっかり拭きたい場合は、吸水力よりも触感を重視したタオル選びがおすすめ。

自分の使い方に適した性能のタオルを選んで、快適なタオルライフをお楽しみください。